地元ボランティアイベントに参加

県内各地でさまざまなボランティア団体が活動しているようだが、その団体が一堂に会してなにやら勉強しようや、というイベントに動員され、つい出席してしまった。
基本的に利己主義者でワガママなのだが、たまたまヒトから頼まれることそのものについヨロコビを見いだしてしまい「ああ、こんな僕でも頼りにされるのね」などとすぐその気になってしまう。
おかげさまで不本意ではあったが、それでもなにか拾い物があるに違いないと無理矢理言い聞かせつつ出席した。
結果はやはり不本意であった。
出席者の多くは「なにかしてやろう」とか「私がやらなきゃ」といったよく言えば情熱にあふれた人たち。悪く言えば独りよがりが空回りしちゃってる。良いことをしている自分に酔ってる感じがプンプン。
すべての活力はワガママなエゴから発生してるに違いないと思っている私にとっては、ただの偽善者の集まり、しかも自分がやってることが偽善だなんてこれっぽっちも思うことなく「ぜったいにいいことだ」と思いこんでるようにしか見えない。
「けったくそわるいな」とおもいつつも、夜の交流会に続き、一杯(で済ませるわけはないので正しくは「イッパイ」)引っかけて座談会に出席。
出席した座談会では、県内のボランティア団体の権威がファシリテーションするってんで、実はこれはちょっと期待して出席。
結局は「では、まだ発言していない方どうぞ」ってな感じで、良くある雰囲気の悪い会合よりはちょっとましと言う程度。そりゃ、やる気あるやつしか集まってないはずだから当然っちゃ当然。にしても進行悪い。自分が変わってやってみろと言われるとつらいが、せめてそこは盗んで返ろうと思っていただけにちょっと残念。あれじゃ単なるにこやかで話がわかるだけのヒトじゃん。
そんなことを思いつつも、ついつい水指す発言をしてしまった。沈滞したムードがいやだったのだ。
「あんたがたそんなにボランティア大事だって言うけど、ほとんどのヒトはそっぽ向いてるじゃない。どうすんの?『わたしらがんばってるんだから認めてちょうだい』じゃただの自己満足でしょ」みたいなことを言ったと思う。
これが「じゃ、いまそっぽ向いてるヒトにこっちを向いてもらうには」ってな感じで、けっこういい問題提起にされてしまった。
本当はこの発言から「じゃ、今の社会にそうした(偽善的な)活動をどうサポートしてもらえるように変えていくか」という内省的な議論になって欲しかったのだけど、自分たちの活動を振り返るどころか、わかってくれない大衆が悪い、じゃ、どういうアプローチでこちらを振り向かせるかという単純な宣伝手段の話にすり替わってしまった。
せめてもっと「ワシら偽善者だもんね。わかってやってるもんね」というあたりで共犯関係を結びたかったのに。残念。