勤務終了後、散髪に出かけた。

もう10年近く通い詰めてるお店で散髪。もはや「じゃ、いつもので」などという言葉すら必要ないくらい毎度同じ注文。しかもここ5〜6年は3カ月で4〜5回くらいのペースで通っているのだ。
正確には髪型の注文はしていない。マスターは勝手に切り始め、なされるがままにイスの上で爆睡しながらカットと髭剃りは終わっていく。ほぼ文句なし。贅沢を言える身分ではないのだ。
なぜなら生え際がじわりじわりと後退し、おでこの面積は10年前に比べ1.5倍増(当社比)、伸ばし続けていると「落ち武者」みたいになっちゃうのだ。不思議なことだが生え際から頭頂部にかけては伸びが緩やかなのだ。
この病を患ったものの行く末は「磯野波平」であることは言をまたない。
ほとんど文句も何もないこの散髪屋さんにお願いしたいことは、「カット→シャンプー→髭剃り」という一連の作業の流れはわかるが、できることなら「カット→髭剃り→シャンプー」の順にしてもらえぬかということくらいである。
至福の超ノンレム睡眠に入っている私をゆすりおこしてくれる。
彼ら定員に罪悪感は無いのか。それが不思議。