この組織を選んだ私が悪いのよ。

彼ら3人の胸の内はうかがい知る由もないが、ついに昨日の退勤時に「それにしても部下の仕事を管理するのが上司たるものの務めじゃないのかい、えぇっ、どうなんだいっ!」と中間管理職の1人にガキみたいに詰め寄ってしまった。まるで「構ってくれなくっちゃイヤなんだもん!」とだだこねるガキだ。恥ずかしい。
おとなしい羊みたいなイエスマンぶりが板についてる私の激白に、さすがに上司も困ってしまたようだが、一応上司だし、(私より)大人だし、それなりのアドバイスをくださった。
彼の言い分を煎じ詰めて言うと、「キミを信頼している証なんだよ」の一点。
たしかに信頼されて喜ぶ部下はいるし、人から信頼されたり信用されたりすることでおまんまに有り付いていくのがこの世の中だが、信頼や信用だけで業務が片づくかというとそうは問屋が卸してくれない。現にこんだけ煮詰まってるじゃないか。この組織としてはどうフォローして事業を完成させるつもりなんだい、もしもあんたが信頼している部下がここでケツ割っちゃったら誰がどうやって責任とってやり遂げていくのかということ。
納期に間に合わずにいて「実は部下のだれそれが急な病で倒れまして…」じゃいいわけにもならんよ、ということがわかってない。こちとら組織で仕事しているんだよ、ってことをまるでわかってない。
それぞれのスタッフが、昨日より今日、今日より明日、よりよい仕事師となるための指南をしていくのも上司の務めなんじゃないの。
こんこんと1時間ばかり押し問答を繰り返し、なんだか徒労感に襲われたのでやめた。
そりゃお客は離れるよ。こんな従業員ばかり抱えていたんじゃね。気の毒になっちゃうわが職場の同僚たち。お手本になる上司はいないのね。