「壬生義士伝」一気読み

先日購入したこの本。ぐいぐい引き込まれてしまい、ついつい午前3時までかかって一気読み。
お話を読むことの(いや、この本の場合「聞く」か、)楽しさをドップリ味わった。
吉村貫一郎先生の一人語り、彼にかかわった人たちの一人語りに、すっかり魅了された数時間。
ラストに近づくに連れ、読み終えてしまうのが勿体なくて勿体なくて。
「義士」って「新撰組」の枕詞くらいにしか思っていなかったのだが、「義」の1文字にも方向性ってのがある。何に対して「義」を尽くすのか。う〜ん、難しい。
さしずめ私にしてみれば、ごくごく短期的なわたくしの未来に対してのみ。超短期的な快楽主義者なのだ。だから中長期にわたる見通しが立たぬのだ。おかげさまで「自業自得」の四字熟語が相応しい振る舞いをすることになるのだが。
輪違屋糸里」も良かったが、この作品も楽しく切なく読ませて頂いた。
浅田先生ありがとやんした。