久しぶりの好天

前にも書いたように、この春はどうも今ひとつ天気が良くない。肌寒い日が続いている。
いつまでたっても冬物の上っ張りが手放せない。
衣装はともかく、苗の伸び具合が気になる。などと偉そうに言える知識も技術も知恵もない。
「素人に毛が生えた」なんてへりくだった言い方もあるが、私の場合、「ずぶの素人」に良く見りゃ産毛は生えてるねって程度である。だてに農家の長男をやっていりゃ、専門用語の一つや二つ知ってはいる。
知ってはいるが、それが一体それぞれにどう関連しているのかが分からない。
これから失敗をいくつか(98回くらい)繰り返して今シーズンを終えるのだろう。
稲作は(我が家の付近では)一年に一作。いま36歳の私、寿命が65歳くらいだとして、寿命の前に足腰が立たなくなるとして、仮に60で寝たきりになるとして、さらに逆算して55歳くらいで農作業も辛くなるとして、こうやって計算していくと、毎年繰り返してもたったの20回くらいしか米づくりもできない勘定になる。
運良く初年度から人並みの収量が採れたり、食味もすばらしかったり、そんなことになっては専業農家に失礼な話だ。