日の当たる場所

ハウスの向きと、育苗箱を並べる位置の関係で、南側に並べた一部にだけ日が当たる。その箱の半分は、直射日光の影響でどうしても乾燥してしまう。
ほかの箇所と比較しても(素人目には)ダメージを受けている様子はない。しかし、乾燥して白くなった覆土を見ると、ちょいと灌水したくなる。
母親の「灌水は、昼や夜はあまりやらない方がいい」というアドバイスを思い出した。
あまり多くの水分は苗を軟弱に育ててしまうという。徒長するというやつ。
覆土の表面が乾いているだけなので、ぐっと堪えることにした。

生えそろった苗たちを、徐々に寒さ暑さに慣らしていくのだ。ハウスも朝から全開にし、日中の高温を防止することにした。
あまりひょろひょろに成長してもらっても困るのだ。
夜間の極低温にだけ気をつければ、それなりに丈夫な苗になるのではないか、せっかく周囲には農業の先輩大先輩がうじゃうじゃいるというのに一切アドバイスを受けることなく、希望的観測と根拠のない判断により、こうすることにした。