長期入院にかかる決まり事

急遽延長した父の外泊を終えた病院で、「外泊日数が決まっているのです」と言われた。
今かかっている長期入院治療可能な病院では、入院治療を要する患者が最優先で、自宅療養可能な患者は退院を迫られることになるようだ。その目安の一つがどうやら外泊の日数らしい。長期にわたって入院をしたい方は多く、そうした方々はみな、この外泊日数制限を上手に守って計画的になさっているらしい。
ちょいとふくよかな若い看護師さんから「今月はあと1日しか外泊できませんから、ハイ、決まりですから」とまくし立てられてしまった。
入院中の外泊日数制限なんて、入院を開始したときに聞いていなかった。
確かに、今の父の状況であれば、通常であればすでに退院を迫られてもおかしくない。
以前のカンファレンスで、このことについて、担当医師・看護師・リハビリ担当者・ソーシャルワーカーに告げてある。失語症の治療やリハビリを受けられる施設がここにしかないこと、そしてこの病院では通院リハビリはしてもらえないこと、必然的に、ここを退院してしまうと、父の失語症リハビリ治療を受ける機会は失われてしまうことを考えると、引き続き入院をさせてもらいリハビリを受けさせて欲しいと懇願したのは我が家のほう。
その上で入院治療を継続することになっているわけなので、今さら「外泊日数は5日まで!厳守でお願いします!」などと言われて困ってしまった。その時にきちんと説明しておいてよね。
理解できないわけではない決まりだが、「うちの病院使いたいんだったら守ってもらいますからね!ええ、すぐ出て行っても構わないんですのよ」みたいな言われ方をされ、なんだか納得いかない。