正しい土曜日

完全に対外的な予定がない休日。このような空白の日は久しぶり。
とはいえ、気掛かりなのは、認知症失語症を患っている父の動向。平日は置き去りにして出ているのだが、休日はできるだけ観察するようにしている。「観察」というよりは「監視」に近いかも知れない。どちらでもいいが、自宅にいる以上、父からの干渉を避けて通るわけに行かない。
何もしないと決めたのだが、それでも田んぼの様子は気になる。先週散布した除草剤の効果が気になる。特に6月10日には、2枚の田んぼに粒剤を、翌11日にはヒエが異常に多い別の田んぼ2枚に液剤を散布した。この効果が今一つ感じられない。
粒剤は、撒いてからの薬効があらわれるまで10日程度かかったので、もうしばらく様子を見なくてはなんとも言えない。問題は液剤を散布した田んぼ。思いのほか効いてない。
こちらは、直接雑草の葉っぱにかかるように撒く。撒いた端から枯れあがってくるタイプの薬剤。クリンチャー液剤の薬効については去年散布して経験済みなのでおおむねこんな感じというのは分かる。
何が悪いのかと考えてみるのだが、おのずと一つの原因に絞られる。父の仕業ではないか。薬剤散布直後に、父が水をはってしまったに違いない。
おかげさまで、いまも満々と水をたたえている田んぼに、青々とヒエがはびこり、その間に稲が覗いている。
認知症失語症を患っている父だが、常時我が家でいろいろなこと(草刈り、黒豆の播種、洗濯物を取り込むこと、風呂の湯量を見ること、など)をしてくれて有り難い反面、細かい説明を口でしたのでは分かってもらえないことも多い。さらに困ったことに、自分自身が昔から続けてきていることについては、全く聞いてはくれない。
できることだってたくさんあるので、贅沢な悩みなのかも知れないが。