祖母、94歳

要介護2の判定を受けている祖母、先週は介護保険施設の短期入所をしていたのだが、どうやらほかの入居者の挙動や施設での扱いに不満があるらしく、「施設には行かない」と宣言。そりゃそうだろうとも。
ほかの入居者の多くはいわゆる認知症を患っている人ばかり。我が祖母は、耳は遠いけれども脳みそはすこぶる健康そのもの。恥も外聞も思慮分別もある。にもかかわらず、施設内では耳が遠いという外見の症状により、他の認知症の方々と扱いが一緒になってしまうようなのだ。排せつ時にも、入所者の恥じらいに対する配慮もないという。
不必要にさしのべられる介助の手と、気遣いの(でき)なさに腹を立てているようだ。
他の入所者の多くが認知症による介助を要する人たちばかりであるのに、我が祖母に必要なのは純粋な身体介助のみである。十把一絡げの大きな施設では彼女のように精神が正常な人間の方が少数派である。
もともと彼女の入浴支援のためだけに施設利用を考えていたので、それさえクリアできるのであれば施設入所の必要はない。我が家にいてくれよ。ばあちゃん。すまなかったね。
幸いいまのところ、激しい腰痛はあるようだが何とか痛みをこらえながら自力で排せつしているので、なんとかなるのではないか。腰痛さえ回復すれば、自力で再びある程度歩行も可能なのではないかと漠然と希望的観測を持ってはいるのだが、さてどうだろうか。