21時間あまりを寝て過ごす祖母94歳とともに

カキを食す。わが家の庭先にも渋柿の木があり、たわわに実ってはいるが、渋抜きをするのが面倒なのだ。味も食感も驚くほどすばらしいわけではないので、干し柿にする以外では特別に渋抜きをしてまで食べたくなるほどのものでもない。わが家の柿の木事情はそんなところであるが、たまには別の味も食べたくなったらしい母親が近所のスーパーマーケットでわざわざカキの実を2個買ってきた。
祖母と二人で「うちにもあるのに」などと言いつつ皮を剥いて食したところ、これが大変においしかった。熟し加減もちょうど良く、まるで柿の羊羹だ。タネは例によって蒔いてみることにする。このタネに実が成るころ、祖母はいったい何歳になっているのか。果たしてこの世にいるのか。