祖母を見舞う

祖母が入院している日本赤十字病院まで、自家用車で約40分。この道のりが遠い。夕方、職場を出てからでは面会時間が終わってしまうので、結局休日にしかのぞくことができない。ばあちゃん、すまん。
病院の近くに住んでいる祖母の実家方の親類筋が見舞いに寄ってくれるということらしいので、誰も居ないというのも体裁が悪い。祖母を見舞うのに体裁などをかまっている場合ではないのだが、やっぱり親類筋に後ろ指さされるのはいやだし、今日の午前中は何とか都合がつけられそうなので祖母の番をすることにした。
午前10時半と11時過ぎに一組ずつ、計3人が来てくださった。ありがたいことである。
今日の祖母のご機嫌は麗しく、見舞客も安心してくださったに違いない。何より私が安心した。
というのも、これまで私がのぞいたタイミングでは、祖母は常に夢現の状態で、ちょっと目覚めても視点は定まらず、私を見てもたいした反応もなく再びすぐに眠りに落ちるというようなことの繰り返しだったのだ。それが今日はちがうのだ。来客に顔を向け、発生こそできないも野々口をぱくぱくさせて何かお礼を言っているように見えた。
これまで見舞った中で最高のご機嫌。リハビリによってもう少しは良くなることを期待したい。