「んとす」

広辞苑第六版届いた。根が単純なので、新しい品が届いただけで十分嬉しい。予約特典の「広辞苑一日一語」が一層嬉しい。

最初に引いてみた言葉は、広辞苑最後の言葉としておなじみ「んとす」。
新明解国語辞典ファンの間で「んとす」の用例はおなじみだと思うが、分かり切っていてもつい比較したくなってしまった。
まずは新明解国語辞典

本書の「んとす」の項目で「われら一同、現代語辞典の規範たらんとする抱負を以て、本書を編したり。乞ふ読者、微衷を汲みとらんことを」という用例を載せています。本文の用例の中にまで、その目指すところを明らかにする、「新明国」ならではの姿勢です。

と、こうある。
広辞苑では、第六版になっても変わらず最後の言葉として収まっている。語釈はどうか。

ん-と-す→むとす。「終わりな−」

まああっけない。国語辞典の最高峰であるから、わざわざそんなことはなさらないのだ。
ともあれ、文字通り「座右」の一冊、バージョンアップ。