祖母、転院

胃ろう造成手術も終えた祖母は、ついに今までお世話になった一般病床の総合病院から、療養病床の病院(いわゆる老人病院)に転院することになった。
転院先の病院からはベッドに空きができ次第転院して欲しいと言われてはいた。転院前日に連絡があることも聞いてはいたが、では「明日移ってください」と言われても、母も私も日常的に勤務をしている都合上なかなか調整が難しかったことは事実。私の場合はたまたま一段落したところだったから良かったが。
病床をフル稼働させたい病院の都合は理解できるし、病人の命を預かってくださっているのだから、家族の日常生活が大いに犠牲になることも致し方ないとは思う。が、とはいえ、ある程度安定した病状であることも分かっているのだがらもう少し患者の家族の生活に対して配慮があってもいいのではないかとも思う。
まあ、長い人生の中でこんな大切な日は何度も何度も訪れるわけではないので、どっちが大切かといったらもちろん祖母のことである。私にせよ母にせよ、今の仕事など失っても(平気ではないし、本当にしばらく困るけれども、こちとら命はもう数十年は持つのでそうした意味では)なんとかなるのである。