コンビニで宝島

ワンテーマムックの老舗である別冊宝島シリーズが1500号を迎えたという。立ち寄ったコンビニの雑誌棚で見つけ、つい衝動買い。

長くて曲がりくねった道 (別冊宝島 1500 anniversary)

長くて曲がりくねった道 (別冊宝島 1500 anniversary)

20年ほど前、大学入学とほぼ同時期に物心が付いた私は、異常に安い学生寮に入れたのをいいことに、アルバイトなどで稼いだ収入のほとんどを書籍につぎ込んでいた。実家には本らしき本がなかったのである。わが家にあった本と言えば、自分で買った星新一の文庫本シリーズ20数冊と、筒井康隆数冊くらいで、本棚に立てるものもなかった。このほかには、生長の家主宰谷口雅春著「生命の実相」
生命の実相―頭注版  (第1巻)

生命の実相―頭注版 (第1巻)

くらいのものだった。
少ないながらもすべての収入を自由に使えるようになったことで、もてる財産のほとんどを本と飲み代に充てていたような気がする。
とにかくオールジャンルオールセクション、エログロナンセンス、マンガから絵本まで、とにかく目について気に掛かった本は金に糸目をつけることなく買いまくった。
その中に、別冊宝島シリーズや、フォービギナーズシリーズが結構な割合で含まれていたというわけだ。
遅れて物心ついた少年は、手っ取り早くジャンル広がりと深みを知りたがっていた。実際のところ、本当にすべての面で出遅れていたのだと思う。未だに追いつけていない気もするが。