祖母を見舞う

葬儀を終え、その足で祖母の見舞いに出かけ、我が母の兄である伯父の逝去を伝えた。
相変わらず失語症状に改善は見られないものの、ベッドの上で不自由ながらもいろんな意思表示をしてくれている。動かせる方の手を使ってジェスチャーをしてくれるのだが、残念ながら何が言いたいのか分からない。すまん。ばあちゃん。
ケータイ電話に撮り溜めてあった写真を見せてあげた。祖母が手入れを欠かさなかった花畑も、なかなか手入れが行き届かないとはいえ平等に春は訪れている。スイセンやクロッカスの花が開き、チューリップが芽を出し、バラなどの庭木も新芽が伸び始めた。そんなわが家の周囲に訪れた小さな春の様子を撮影しては見せてあげたのだ。もちろん、昨年末に私がタネから蒔いたアケビの写真も見せ、自慢することも忘れない。
写真を見せ、なんとか手入れがされているところを見せると、「おまえもやればできるじゃないか」というような表情で笑ってくれた。