そろそろスローフード

「本来ならマタギのおじさんみたいに、いのちがけで狩猟して食べるのが流儀だと思うけれど、それはできないから、せめて感謝して食べるようにしています。」

そろそろスローフード―今、何をどう食べるのか? (ゆっくりノートブック)

そろそろスローフード―今、何をどう食べるのか? (ゆっくりノートブック)

島村菜津+辻 信一さんによる対談本を読了。
スローフード運動にはものすごい共感できるのだ。ただし、実際につかりきるほどの勇気がない。読めば読むほど「おめえさん、志が低すぎやしねえかい?ええ?どうなんだい!」と詰め寄られ、読み終えたころには我が身のふがいなさが申し訳なくなる。田舎住まいだからね。こちとら。
本書には「若い人たちは、がんばっている」などと書いてある。スローフード運動って必死になってがんばらなくちゃならないものなのか。がんばらなくちゃできないものなのか。適当な落としどころってないのか。そう言う意味ではわが家の農業はいびつすぎる。農薬だらけだし、機械に頼るし、農協の言いなりだし、ポリシーないし。スローフード運動的に誠に残念な兼業農家なのである。もしかしたら伴侶がいたらがんばるのかもしれないなとふと思ったりもする。この点からしてうだつが上がらぬ残念な田舎のオッサンだよな。