宮部みゆきさんの新聞連載小説

この正月から始まった「三島屋変調百物語事続」をスクラップし始めている。毎日少しずつ進んでいくお話に釘付けである。まだ数話だが、いちいち第一話から読み返したりしている。地味だが、毎日の生活に欠かすことのできない新聞が、ますます欠かせぬ存在になっている。このほかにもいろいろとオールジャンルオールセクションにわたって興味が尽きないため、あらゆる記事をスクラップしそうになってしまうのをぐっとこらえる毎日である。
こんな調子でスクラップを続けていると、ひと月に何度か気になる記事の裏にこれまた気になる記事が存在してしまうと言うことがままある。本日連載分の連載小説の裏面には「あなたが選ぶ平成百景」の候補地リスト3回目が載っているではないか。困った困った。
私に取って価値あるのは、新聞そのものではないはずだし、新聞そのものである必要は全くない。それでも、表も裏もできることならば原本で取っておきたくなってしまうこの心理はどうだろうか。
コピーで十分じゃないか、どちらの面を原本でとっておくかは別として。どうせ二度三度も読み返しはしないじゃないか、小説はともかく。
こう自分で自分に言い聞かせては見るが、どうも踏ん切りがつかない。
仕方がない。あさって以降に、職場で購読している読売新聞を失敬するとしよう。貧乏くさいな。我ながら。