要介護者を抱えた第二種兼業農家の言い訳

高次脳に機能障害を持ち、出しゃばりたくて仕方のない父がいなければもっと実験的な試みもできるのだが、彼がわが家にいる以上、あまり込み入ったことができない。残念だが仕方がない。
回復がめざましい父、最近とみに出しゃばってくる話題の範囲が広がってきている。特に農地のことや機械のことについてはとりつく島がないほどだ。今の彼はとにかくまず大声で恫喝することからコミュニケーションを始めているようだ。
そしてすべてに関して自分の思い通りにならないとかんしゃくをおこしてしまう。
母の言うことも私の言うことも満遍なく聞く耳持ってくれなくなってきた。
そのくせ、父一人ではできなくなってきた領域も増えてきたように感じる。
農業の特殊性は、1年に1作しか作れないことにある。ただし、複数のほ場があるので、並行して対照区を設定してやればある実験はできるのだが。父がこんな状況じゃなければせっかく9枚ある田んぼそれぞれで実験したり、それぞれの田んぼの理化学性をはかったりと、しっかり管理もできるような気がするし、さらには生産物をネット販売したりもできるのだが。トホホ。