妹の

明日は婚約者ご一家と会食。
高次脳機能に障害を持つ父を始め、母も私も少し浮き足立っている。
「高次脳機能に障害を持つ父」と書くと誤解があるかもしれない。正しく「ちょっとボケ老人」と呼ぶべきだと思っている。脳梗塞(こうそく)の後遺症から来ている失語症状は、言語聴覚士さんらのご尽力で徐々に回復しつつあるが、日本語を再び獲得する家庭で、父の「ボケ」加減が際だってくるのだ。「これならば喋れない方がましなのでは」と思う場面がしょっちゅうである。私はともかく母が不憫でならぬ。こんな父は、妹の結婚式に連れて行ってよいのだろうか。悩みどころである。