アイツからメール

恐らく病床にあると思われるアイツから、病院とおぼしき背景をしょった写真付きメールが届いた。メール無精なアイツである。言葉を選んで書いたのか、非常な宣告を受けているにもかかわらず落ち着いた顔写真に精一杯の強がりと不安が同居している。メール文面は相変わらずで、我らに気を遣わせまいとしているのか、中にユーモアを交えて書かれている。正直、写真を見て、文面を読んで、正視できなくなった。


しばらく後にこのメールに返信。入院前は常に道化役だったアイツにはどんな言葉を選んで書けばいいのか。普段は「人の気持ちなんてわからない」と公言している私だが、精いっぱい想像をして、言葉を選んで認めてみた。