もちつき

この冬、我が家では久しぶりに臼と杵を使ったもちつきを行うことにしたそうな。街育ちの義弟は農家の風俗習慣についてほとんど知らないらしく、何にでも興味津々で、非常にうれしくもある。そんな彼は、本格的なもちつきをしたことが無いそうなのだ。我が家で使っていた杵は持ち手の柄が折れてしまい、ここ10年ばかりはもっぱらもちつき機に頼っていたのだとか。義弟の登場で俄然張り切っている母、近所のホームセンターで杵を買ってきたそうで、うれしそうに見せてくれた。「臼も朽ちてないかい」とアドバイスしておいたので、そのうち「抱えてくれ」とかいいそうな勢い。
もともと餅自体あまり興味もない私はどうでも良いのだが、母の張り切りかたを見て余計にやる気をなくしてしまった。