祖母97歳

入院中の祖母を見舞う。とはいっても、今日は特別。勤務時間中に医者からの電話で容体悪化を告げられたのだった。「2〜3日が山」だとのこと。急きょ近親に連絡し、私自身も病室に駆けつけた。入院してからはや2年と4月。気丈で頑強な肉体を持っていた祖母ではあるが、その体力も限界に近づいているってことだ。呼吸の力が低下しているという。自然、血中酸素も低下し、多臓器不全を生じつつあるという。まあ、言ってしまえば老衰だ。とはいっても、同じ病室4人のうちでもっとも元気が良さそうなのが我が祖母なのである。意識はあるし、腕も足も動く。不謹慎きわまりないが、素人目で旅立つ順位をつけたならば10人中9人が我が祖母が一番長生きできそうだって言うんじゃないかと思うほど、我が祖母には底知れぬパワーがあるのだ。未だに。
ひとまず今夜は母が付き添うというのでその意志を尊重し、我らは退散。