昨夜除草剤を散布した

我が家の主食となるコシヒカリを植えた田んぼのうち2枚のうち1枚に、ようやく除草剤を散布した。
一般的に除草剤散布後は「落水しないでください」とされている。つまり、水をなみなみ溜まった状態にしておくわけだ。薬剤は水面の表面張力を利用して拡散し、そこから薬効が田んぼ全面に効いていくというわけだろう。
我がやの田であるが、昨夜散布時には水をたっぷり溜めたはず。今朝起きてみたら既に田面が露出しているじゃないか。あまりと言えばあまりに水持ちが悪すぎる。心あたることはあるし、ある程度覚悟もしていたがこれほど保水力が無いとは驚いた。これじゃ除草剤も効かぬはずだ。
もともとこの田んぼ、三味線のばちみたいな形状だった1枚の田を、大豆かなにかを作るとして田んぼの真ん中に畦を造成して2枚に分けたもの。畦土はもともと田んぼの土を持っただけの軟弱なものなのだ。父が倒れてからこちら、田んぼの管理がすっかりお留守になり、もともと多かったモグラたちが大活躍。田んぼの周囲そこかしこでミミズやオケラなどを求めて掘削しまくっている。特にこの田んぼ、軟弱な畦を挟んでとなりは畑。モグラに快適なすみかをあたえたようなもの。
「一の肥やしはあるじの足音」とはよく言ったもの。不良兼業農家の不出来な息子である私の足音が我が家の田んぼに響くことはあまりない。母と父にしっかり歩いてもらうしかない。
とはいっても喫緊の課題は今そこに生えてるヒエなどの雑草退治である。人力除草機を押すか、もう一度乾田用の除草剤を撒くか、どうしたものか。思案してる間にもぐんぐん雑草たちは伸びていく。できれば明日明後日で対処したいものだ(が実はまだ田植えするつもりの予定が2枚あまり残っているがこれは代かきすらままならぬ状態)。困ったことに国道沿いにバッチリ面した我が家の田んぼは毎度近所の話題になる。いつまでも植わらない田んぼの次は、ヒエしか生えてない田んぼを指さして笑われることになる。覚悟はできているけれども。田んぼの管理状態一つでは、私の杜撰な人間性までがばれちゃうのが一番恥ずかしい。