後始末

集落農作業の後始末を行った。イノシシ進入防止の電気柵の撤収である。折からの雨に濡れながらの作業となるが、我が家だけひっそり寂しくおこなう作業と違ってみなで一斉に濡れながらならばなんとか耐えられる。2時間余りの作業の後、余所様の倉庫でうだうだ井戸端会議しながらの談義もまんざらではない。来シーズンに向けてああしようこうしようなんて話しにもなる。悪くない。
一方で農水省が提示している来年度予算のうち、農地集積協力金、いわゆる離農支援金についても話題になった。たとえば我が家が所有してる1ヘクタールあまりの農地をどなたかに預ければいくらかの支援金が支払われるというものらしい。まあただじゃいただけないわけで、幾ばくかの支援金をいただいたからといって、我が集落から離れていくわけにもいかないのが現実ではないだろうか、これも我が儘なんだろうか。できることなら集落営農の構成員として座らせておいていただきたいと思うのだが、地味だけど将来にわたってこの地に住み続けてわずかばかりの農地を非効率に耕し続けることすらも既得権と見なされるんだろうか。我が家から我が集落から追い立てられちゃうのも時間の問題なんだろうか。今現在の我が家を見ただけだと、農地の管理者としては決して善良な部類ではないな。正直言って。追い立てられるのもヤムを得ないかも。