2012年11月の読書メーター

読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1911ページ
ナイス数:36ナイス

残穢残穢感想
興味深く読みました。人文地理学の本を読んでいるときのワクワクする感じに似て。
読了日:11月14日 著者:小野 不由美
われ悩む、ゆえにわれありわれ悩む、ゆえにわれあり
読了日:11月10日 著者:土屋 賢二
ビロウな話で恐縮です日記ビロウな話で恐縮です日記感想
職場で昼食をモソモソ食べながら(お行儀悪いが)読んでいた。タイミング悪く、「キダ・○ロー」登場の日にさしかかってしまい、笑撃を堪えきれず、おかしな発声をしてしまった。とにかく、寸暇を惜しんで読み進めたくなってしまったのだ。毎日毎日私自身の行く末が心配でたまらない自分本位な私であるが、三浦師の行く末もちょいちょい心配になってしまう。余計なお世話だということは判りきっているけど。ただし三浦師には引き続き尾籠なお話に塗れてもらわないと次回作も生まれないだろうから、引き続きこの調子を続けていただきたいものである。
読了日:11月10日 著者:三浦 しをん
山里の記憶②山里の記憶②
読了日:11月4日 著者:黒沢和義
山里の記憶1山里の記憶1感想
なんでもかんでも二次産業三次産業に分業させちゃってる今の世の中である。でも、ちょっと前までのモノゴトは全て自前か集落の中かせいぜい生活単位の村レベルでまかなって事足りてた。今はなんであれ欲しくなったらまずコンビニかウェブを検索して用立ててしまっている。別の意味で事足りちゃったりはするんだけど。この本は、かつて百姓が村落内で自前で調達してたものごとを美しい絵と文で記録しようとした取材記録である。それぞれの技術的な裏付けは詳しい書物に譲るとして、あらゆる物を生み出す手仕事のカタログ、百姓入門だな。
読了日:11月4日 著者:黒沢和義
オレたちバブル入行組 (文春文庫)オレたちバブル入行組 (文春文庫)感想
「銀行というところは、人事が全てだ。」とは、巻末に記された作中の文章だ。実のところ、製造だろうがサービスだろうが人間集めてやってる仕事は全て「銀行」を好きな組織名称に置き換えても通じちゃう。集まった(集めた)人たちに最高のパフォーマンスを発揮してもらおうと思えば、やっぱり人事だよなと。おんなじ組織内でも確かにソリが合う合わないはあるだろうけど。面白かったけれども、組織の話しを読んで溜飲を下げてる私って、やっぱり自分の属してる組織でも同様の理不尽さや風通しの悪さを自覚してるってことなんだろうな。
読了日:11月4日 著者:池井戸 潤
赤猫異聞赤猫異聞感想
事実なのか創作なのか、読み終えてふと思いはしたが、そんなことはどうでも良いではないか。仮に底本があったとすれば、埋もれゆく先人の生き様に手を合わせたい。そして今生に再降臨させてくださった浅田師に感謝申し上げる。仮に完全なフィクションであったとしてもこれはこれ、紙の上とはいえ、このような心意気の人たちと出会い一時かもしれんが本気で涙させられた。そして細切れ細切れの伝聞異聞を紡ぎ合わせて物語る浅田師の脳みそに感服。今作も安心して浅田節で泣かせてもらった。
読了日:11月2日 著者:浅田 次郎

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