時計が狂ってる。

中学生時代、祖母の弟からもらったオメガの時計。
なんども落としたり、水につけたりしながら、なけなしの小遣いはたいては専門店に修理に出しつつだましだまし使ってきた大事な時計。
一般的にも通じそうなブルジョアチックな唯一の持ち物。
もちろん数年に一度(専門店の店主に言われるがままに)オーバーホールに出しながら大事に使っている時計。
もともと一日に数分ずつ進んだりはしていた。それでも遅れる時計よりはましなのだ。遅刻しなくて済むし。
時代劇の言葉を借りれば「ういやつじゃ」ってところ。
どうもここ数ヶ月調子が悪い。
遅れが生じてしまうのだ。
前述のエピソードのとおり、時計に大した正確性を求めていなかったこともあり、少々狂うくらいが愛嬌があっていい、くらいに構えていたのだが遅れてしまうのはどうも具合が悪いのだ。
昼ご飯を食べるのがヒトより20分ばかり遅れたり、退社時刻に気付かなかったりはまだいい。
数日前、こんなたよりにならない時計を頼りにしていた私の出勤時間が約20分ほどコンスタントに遅れだした。
最近ではケータイ電話の時計を頼りにすることが多く、さらに腕時計の針を当てにすることが少なくなっているので、時計がすねはじめたのだろうか。
これじゃただのリストバンドじゃないか。
いまの仕事が一段落したら某県庁所在地にある「オメガの○○○」にいってみよう。