一難去ってまた一難

行きがかり上パソコンのアドバイザーをしなくちゃならない人たちが何人かいる。
決して好きこのんでやってるわけではない。彼らに携帯電話の番号を押さえられたのだ。
日中と言わず夕方と言わずヘルプコールをいただく。嬉しい悲鳴だ。収入にゃなんないけど。
その内の2人は定年退職者。一人は職場の大先輩。一人は中学校時代の恩師である。いずれも日々老人力が高まってくるお年であり、かつ、その老人力を遺憾なく前面に押し出して「いやーこのあいだ聞いたんだけど忘れてしまったよ。アッハッハ。」
まあ、毎度なにがしかをごちそうになってはいるが、それ以前に受けた(正しくは売られた)ご恩に報いるまで未だ至らずってとこか。恐らく一生かかっても報いたり無い恩を売ってる気でいる人たちだ。まだ足りない。
今日も勤務時間終了後に依頼を片づけるためお宅にお邪魔する。
まあ、嫌いじゃないからいいんだけど。
昔はもっとおっかないヒトだったんだけど。いまはだんだん好々爺みたいになってきた。寂しくもある。
でも、いろんなヒトから「tokomataくん、あれはどうだい?」なんて頼ってきて頂けるのは決して悪い気はしない。なんとかこの世で生かしてもらってるって気がしちゃう。つきあってるのがおじいちゃんだから仏教臭くなったか。私。もしもいま失職しても頼っていけるヒトが6人くらいいて、その人たちも「しょうがねえな、いったいいつになったら次の職見つけるんだ。いい加減に働け!人でなし!」などなどとなんだかんだ言いながらも向こう一年間くらいは無為徒食の生活ができそうな自信はある。
とまあ、パソコン指南にでかけて逆に有り難くお説教を賜る時間もバカにならないくらい長いのだった。