リセットしちゃいたい

と思うことはこれまで何度もあった。もちろん「人生で」だが。
本日、退職者の送別を終え帰宅してみると、「野ブタ。をプロデュース」が届いていた。
そんなに厚い本じゃない。
出だしから軽薄な高校生が一人称で語りはじめ、軽薄なセリフをはき続ける。
すでに冒頭から主人公の挫折は約束されたようなもの。
この軽薄さは嫌いじゃない。多かれ少なかれ、主人公のような振る舞いをしているものだ。
もう、破綻に向かってまっしぐらに敷き詰められるエピソードに、ページをめくる指が止まらぬ。
どんな破綻が用意されているのかワクワクしつつ読了。
これがカタルシスってやつですか?
読後感は悪くない。悪くはないが、もう一ひねりほしいかな。(思いつかないけれども)

野ブタ。をプロデュース

野ブタ。をプロデュース