”スウィングガールズ”以後

無性に音楽がやりたくなって仕方がない。
ただし、他人と一緒に。
楽器は持っているのだ。
ウクレレ三線。さらに、一人で部屋に引きこもって地味に楽しむためのGarageBand
「他人と一緒」というところがポイントなのだ。
スウィングガールズヘビーローテーション気味。
パソコンの電源を入れるやいなや即再生。
わが家にいるあいだ中(「やっぱり猫が好き」を間に挟みつつ)スウィングガールズを延々再生。
最後の演奏シーンでは涙が堪えきれない。
我が涙腺が異常に反応している。
なぜ私はこうも嵌ってしまったのか。
「JAZZだから」というのは間違い。
「女子高生が好き」というのとも違う。いや、もちろん女子高生は好きだが、「欲望の対象として」であり、涙は流さない。さすがに。ついでに書いておくが、ロリコンではない。
学生時代、大学祭での出し物の一つにあった男声合唱団のステージを見てからだ。
精神的にちょいと弱っていた私の涙腺は、そのステージで一気に開きっぱなしになってしまった。
以来「天使にラブソングを」で泣き、
「ムトゥ〜踊るマハラジャ」の群舞で泣き、
雨に唄えば」で泣き、
「Nightmare before Christmas」で泣き、
王様のレストラン」作中の合唱で泣き、
オケピ!」で泣き。
もう合唱やミュージカルなど、ちょっとでも音楽の裏にある物語を関知してしまうと涙腺がゆるみっぱなし。
職業柄、小中学校の音楽祭に足を運ぶ機会があったのだが、もう人様に顔向けできないほど涙が流れてしまう。
もはや”パブロフの犬”状態である。格好悪いったらありゃしない。
おそらく、団体行動が苦手で嫌いなのだが、それだからこそ決して手に入らぬ団体行動からでしか生み出せない重層的なハーモニーへのあこがれがあるのだ。感情をすっ飛ばしてカラダが勝手に反応しちゃうのだ。
そうに違いない。
そうでなきゃ、なんでインドミュージカルで涙を流すことができようか。