辛夷(コブシ)が満開、サクラが満開

わが家の周囲は山だらけなのだが、その山肌に白い花の群れが観察できる。今年は例年よりも沢山咲いているのが観察できる。
「さあ、これから稲作の最初の(と言っても厳密には田んぼを耕したり、畦(あぜ)草を焼いて病害虫防除をしたりと、結構な作業があるにはあるが、それはさておき)作業である籾蒔きをしなさいよ」という目安ともなる辛夷(コブシ)の花だ。
山肌の到る所に咲いているこれらの花、皆は「コブシ」と呼んでいるが、実は一回り小振りな花弁を持つ”タムシバ”という呼び名の花らしい。
モクレンの仲間、6弁花、ちょいと花の作りが大雑把で、近寄って見てしまうとそんなに「美しい!」と絶賛できるものではない(と私は思う)のだが、まだまだ新緑には間がある山に、白ごまをふったみたいにこの花が咲いているのを見ると、サクラの花よりも「ああ、春なんだ」と実感してしまう。
根が農民なので仕方がないのだ。
農作業にまつわる俗信にはさまざまなものがあるようだが、コブシの花についても色々とあるようだ。
我が地元の古老にでも聞いてみればなにがしかを教えてもらえるのだろうが、面倒くさいので止めてしまった。
私の周囲で第2種兼業農家を営むオッさんによると「コブシの花が多い年は豊作だ」と言い張るのだが、果たしていかがであろうか。
科学的な根拠が知りたい。
「自分で調べてやろう」と言うほどの気合いはないのだ。
もしもそんなものが私にあったならば、今頃は別の分野で大成しているに違いないのだ。
そんなこらえ性は持ち合わせていないのだ。