父の保険金

外面(そとづら)は良かった父、多くの皆さんが心配してくれている。有り難いことである。
未だに父の入院を知らない近所の方も多く、その都度病状について、いちいち説明をして差し上げる。有り難いことである。
我が家で祖母や母に向かってどんな罵詈雑言を吐いているのか聞かせてあげられないのが残念である。
本日、父が加入していたはずの保険について、一体どの程度のものに入っているのか、手続きはどのようなものが必要かを確認するため、昼休みを利用して近所のJA窓口に出かけた。
前職を定年退職後、数年前までJA関連職場に勤務していた父、さすがにJAでは顔が利く。窓口の女性に確認しようとしたところ、逆に父の病状について根掘り葉掘り質問された。有り難いことである。
結果的に、父がかけていた保険は入院日額5,000円のものであったことが判明。最初に入院した総合病院から請求された額面の半分はこれでまかなえる。できれば保険金の出番などない方がよい。「ああ、ずっとかけ続けたけどお世話になることはなかったな」などというくらいでいつづけて欲しかったが、そうもいかない。