愛犬は帰らず、父帰る。

どちらがうれしいかと問われると、迷わず「愛犬」と答える。こんな私は薄情者なのか。などと思いはするが滅多なことを口にはできない黙っておこう家族の前では。
というわけで、我が家の愛犬は引き続き行方不明。
猟師であったわが父、恐らくもっとも愛情表現は下手くそであるが愛犬を気にしているわが父、失踪の事実を報告したところ、今にも飛び出していきそうである。
「報告した」と書いたが、帰宅後真っ先に犬の様子をうかがいに行くのがこのところ帰宅し多彩の日課になっているようで、何を喋っているのだか分からないが喚きながら玄関を入ってきたのでやむなく「報告した」というのが真実。あいだを随分端折ってしまっていた。
夜も遅いので明日探しに行こうやとなだめて就寝。