歯医者さん

歯医者に通院している。通院をはじめて5カ月目に入った。
その歯科医院にいる女性の歯科技工士らしき方は、毎回、冷たい表情で「150円です」とか「370円です」とか「次、火曜日どうですか?」と私に告げる。決して不細工ではない、むしろ美しい方だけに、そのつっけんどんな物言いに毎度突き放され、寂しく医院をあとにしているのだ。
彼女のような女性こそ、クールビューティーと呼ぶに相応しい。
それはさておき、お医者さんでは10月1日以降領収証の発行が義務づけられたという。あまりにも請求金額が安いので、取り立てて気にしてもおらず、前述のクールビューティーに言われるまで全く気付かなかった。とはいっても、料金と次回治療日以外のセリフが彼女の口から発せられたことに面食らってしまい、夫婦漫才コンビ「大介花子」の大介ばりにあわあわしていたところ、彼女から「不要ならば今まで通りでよろしいですか?」と押し切られ、「ええ、結構です」などと答えてしまった。