父のお守り

5月以降、土・日のおもな過ごし方は決まっている。
高次脳に機能障害がある父の行動観察である。
とくに何をするわけではないが、時に様子をうかがい、あまりにも危険すぎる行動があれば思いとどまらせるという程度。
最近の観察によると、

  • 危険かそうでないかの判断はどうやらできている
  • かつては何も考えることなくできていたことでも、一つづつ執拗に確認をしながらでなければ取り掛かれない
  • なにかに取り組んでいるときに横やりを入れると混乱してしまう
  • 横やりを入れるとかんしゃく中枢のスイッチが入る
  • 結局は、他人の言うことに何一つ耳を貸さず、アドバイスを嫌い、自分勝手に好きなように進まなければかんしゃくを起こすあるいはパニックになる

といったことが見受けられる。
一見しただけではまるで普通のおじさん。身内以外であれば、ほとんど決してかんしゃくを起こすことはない。いい具合に相づちも打つ。理解できているかどうかは別だが、とにかく愛想よく相づちは打つ。
叔母さんが帰ってきてくれたので、すこしはおとなしく過ごして欲しい。