早起きは三文の
午前3時に目が覚めた。
特に尿意を催したからという理由でもない。どこか体の調子でも悪いのかと勘ぐりたくもなる。
いつもなら、迷うことなく二度寝を決め込むところだが、今朝はなぜだか「おお、読みかけの本でも読んでみるか」と未読の本の山に手を伸ばしてみた。
- 作者: 杉山経昌
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- 発売日: 2005/02/01
- メディア: 単行本
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良くできていらっしゃる兼業農家には悪いが、我が家の兼業は、もちろんサラリーや年金を潤沢に農機具や資材に注ぎ込み、JAさんの指導におおむねうなずきつつよそをむいて舌を出しつつ農薬などを購入し、手利きを少し外して散布したり、散布せずにそのまま返したり、揚げ句に本年度の支払いは滞りそうな、そんな立派な代物だ。計画も目的も主体性すらもない、田んぼがあるから仕方なしに植えた、と言う程度、最低の兼業農家である。
そんな立派な兼業農家経営ではあるが、夢は見たっていいじゃないか。今の勤め先だって将来どうなるか分からんし、それなら一国一城の主って悪くない、むしろイイ!
ということでこの2冊。「農で起業する」「農、黄金のスモールビジネス」である。
大した書評をする能力はない。まあ、読みやすかった。それぞれ正味1時間で計2時間。
ページ単位の文字数は明らかに少ない。あっという間に読み終えてしまった。
著者の経歴と「ほらワシっていい着眼点してるでしょ」っていう語り口が鼻について仕方がないのだが、悔しいかなそうだよなとうならされる。
正しい兼業農家の甘えた頭に鉄槌を食らわせてもらおうと思って手に取ったのだから当たり前なのだが。
真似するべきは着眼点だ。単位労働あたりのパフォーマンスを高めることを念頭に置いた経営か。我が家の父・母・祖母に「労賃」とか「時給」って言葉は通用しそうもない。まあ、父に至っては日本語さえままならないのでそれ以前の問題だが。
昨日も、わが父は、限りなくプロフィットとはほど遠い作業(農作業ではない)を、気の向くままになさっておられましたよ。合掌。