59冊目。

雑誌「山と渓谷」2006年10月号に、「秋に読みたい山のノンフィクション〜沢木耕太郎が山岳名著の魅力を綴る」という特別企画があった。山と渓谷 2006年 10月号 [雑誌]
最初に目がとまったのは「紅葉の日本二百名山」という特集タイトルだったのだが、後先はどちらでも良かった。とにかく「沢木耕太郎」という著者名を見つけた時点で即レジ行きだ。中学生くらいの時に「テロルの決算」をはじめて読み、大学生になってようやく「深夜特急」の一便、二便を読み、依頼すっかり沢木耕太郎氏のノンフィクションに心酔している。登山家山野井泰史さんをモデルにしたノンフィクション「凍」も、ぞくぞくしながら読み終えた。凍
その沢木さんが薦める山の本だ。これは読まなくては。
で、「死のクレバス」である。
絶対安全なこちら側にいながら、死んでしまうかもしれない、死にそうでおっかない、死の淵からはい上がった、奇跡の生還、そんな本が好きなんだ。絶叫マシンが大好きなのと同じレベルで。不謹慎だとは思うが。

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)

死のクレバス―アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫)

この本の折り目から引用

恐怖に反応する自分の体を知っておくのはいいことだ。