今年最後の一冊

沢木耕太郎さんの作品「凍」にふれ、さらに「死のクレバス」を読んだことは11月20日に記したとおりだが、前後して「凍」のモデルである山野井泰史さんの「垂直の記憶」も購入していたのだった。一月以上経ってしまったがようやく読了。

垂直の記憶―岩と雪の7章

垂直の記憶―岩と雪の7章

過去に冬山や冬季の遭難にまつわる本を何冊か読んできた。沢木作品の「凍」にしても、私の中ではこれらの一連と一緒だった。
今回の山野井作品はそれらとは違った。山に登ってみたくなってしまった。
自分の体の働きを、極限の環境でみてみたい、そんな気持ちになってしまった。
ああ、もう20年早くこの手の本に出会っていたら、もしかしたら三流クライマーになっていたかも。
登山したくなる一冊であった。