隣街で開催された講演会を聴講

失語症で認知に障害がある父は要介護認定を受けている。言葉と行動はおかしいが、肉体的には以前よりもむしろ健康になっているに違いない。酒もタバコも止めているので。
土曜日と日曜日は、できるだけ父を観察して過ごそうと思っているのだが、さすがにもう飽きたし、一緒にいると本当に嫌になるのでタマには見捨てて外出しなくては。不幸にして祖母も入所中なので、昼食や下の世話をする必要もない。公なったら外出だ。
なぜか手許に講演会の案内ちらしがあったので、無料だし、ちょいと聞きにいってみた。
斜め前に座っていたオタクっぽい男性たちの所作が気になった。2人ともしきりにメモを取りまくるのだ。一言一句聞き漏らすまいぞという勢い。一人は一心不乱に、もう一人は、講師の話にいちいちいちいちうなずいている。メモしてもいいし、うなずくのもいいけれど、度を過ぎるとおかしい。講師の方もあれほど目の前でうなずかれても困るのではないか。というか、そこは同意するところじゃないよってポイントでまでうなずいてしまってる。そこまでしちゃ講師の方に失礼でしょ。彼ら2人の所作のおかげで講演に身が入らず、困った。そういう私も、手帳とペンを出して気になったところはメモったのだが。不自然じゃないように。