寝て過ごす父

8月に入ってから、これまでに経験した覚えがないほどの暑さに少々うんざりしている。この猛暑の中、エアコンも何もない我が家の空調は、常に天然の風だのみ。ほぼ寝たきりの祖母94歳もさぞやつらいことだろう。幸い、祖母の部屋は日当たりと通風の加減がよく、何とか我慢してもらってはいる。
気になるのは、失語症で高次脳に機能障害がある父。お盆前くらいから、昼時や休みの日中の過ごし方を観察してみるのだが、どうもほぼ一日中テレビの前で寝転がってばかりのようなのだ。また脳梗塞(こうそく)の症状が出つつあるのではないかと寄付案ばかりが募る。
父に「加減はどうか」と問うても「大丈夫、ワシのことはきにせんでもいい」といったニュアンスで逆ギレ。逆ギレしていること事態が老化であったり脳梗塞(こうそく)の後遺症であったりするんだよと感で含めるように説明を試みるのだが、いかんせん相手は日本語を十分に理解しきれない失語症患者である。まったく聞く耳を持ってくれない。さらに逆ギレ。その逆ギレする心理状態自体がすでに問題なんだと言っても聞かない。結局彼のわがまま放題好き放題。つきあいきれないのでほっておくことに。