懸案だった、黒豆の脱穀

ようやく黒豆の脱穀を終えた。が、ダイズ用の脱穀機なので、胴体の内部で粒を選別するための編み目が細かいのだ。わが家で栽培・収穫している黒豆は、ダイズよりも二回りほど大きな粒であるためこの編み目を通ることができず、成長の良い大きな粒ほどゴミと一緒に排出されてしまう。おかげで、半分くらいの(しかも大粒の)豆が地面にころころ転がってしまう始末。地面に転がった豆をもう一度拾い集め、ふるいにかけてゴミを振り分ける。二度手間三度でまだ。仕方ないが。
ふるい分ける作業には、わが家の納屋にほこりまみれで放ってあった唐箕(とうみ)を使ってみた。
この人力風力穀物選別機とでもいうマシンだが、実際に使ってみると大変な労力が必要であることが分かった。右手にある風車を回すのに結構な労力がいるうえ、上部から黒豆を投入する際にこつが必要。なかなか熟練を要するのかなと。なれればもう少し上手に分離できるのではないだろうか。さらにわが家の黒豆、いまだ乾燥調整が十分ではないために豆とさやの分離が今ひとつ良くないこともこの作業を一段と過酷なものにしている。
なんだかんだと悪戦苦闘しつつ、何とかマメの脱粒を7割方終えた。あとは失語症わずらいで超わがままな父に任せるとしよう。
最終的な収穫量はきちんと計測していないが、適当な目分量によると体積にして5〜6斗分=1.25〜1.5俵=70〜80kg程度はあるんじゃないか。作付け面積が18アール程度、畝(うね)を立てたり畦(あぜ)の面積があるので単純にコメと比較するのは危険だが、あえて比べてみる。
コメなら反収(10アールあたり)8俵(1俵=60kg)、わが家の黒豆は、反収が60kg程度になるのではないだろうか。8分の1、下手をすれば10分の一の収穫量だ。重さだけを比較するとえらく効率が悪い。しかも種まきから収穫までにつぎ込んだ労力はかなりものも。
黒豆の営業担当は母。お得意様を訪ねて訪問販売だ。飛び込み営業だ。いったいいくらで販売するつもりなのだろうか。心配だ。