叔母とデート(結果的に)

叔母(多分60歳代後半)とともに祖母を見舞う。
肝心の祖母は眠っていることが多い。生命レベルというか、生活レベルというか、とにかく意識レベルが低くなっているのだ。いくら親しい知人であっても、眠かったらいっしょ。うとうとしちゃっている。叔母も私も、なかなかご機嫌な祖母に出会えていない。タイミングが合わないのだ。今日は、私の週休日でもあるので一緒に「起きててくれりゃいいね」などとしゃべりながらドライブかたがた見舞いに出かけた次第。
幸い、今日の祖母は意識もはっきりしていて、しゃべりかけるとなにやら応えようとしてくれる。失語症を患ってしまったので、祖母自身が我らの言うことをきちんと理解してくれているのかはなはだ疑問である。逆に、祖母が訴えたいことを、我らはまったく理解できない。質問をするにしても、首を振って応えられる質問に限られる。
失語症患いで自宅療養中の父も難儀だが、祖母も輪をかけて難儀である。
コミュニケーション不全のもどかしさにいたたまれなくなり、なんとか失語の彼女と意思疎通を試みるため、幼児の平仮名学習教材やオセロゲームを買いにトイザらスにでかけ、何種類かの物を仕入れて再び祖母のもとへ。
せっかく買ったものを開封して祖母の目の前に出してあげるが、やっぱりコミュニケーションは取れずじまい。
大好きだったオセロゲームをやろうと水を向けても乗ってこない。今日は疲れてしまったのだろうか。