祖母94歳、おそらく最後の手術

来週、祖母の体に胃ろうを作る手術を施してもらうことになった。
それが彼女にとって良いことなのかどうか、正直言って分からない。
少なくとも、祖母と同様の患者を何百人も診て処置をしてきた医者の立場では、胃ろう造成手術がもっとも妥当な手だてなのだろう。
わが家で家族の誰かがずっと看てあげられるのであれば、まだ選択肢はあるのかもしれない。祖母自身、果たしてそれを許してくれるのか。

おなかに小さな口-PEG

PEGは、内視鏡を使って「おなかに小さな口」をつくる手術です。つくられたおなかの口を「胃ろう」いい、また、取り付けられた器具を、「胃ろうカテーテル」といいます(カテーテル=管、チューブ)。
口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。
PEGは欧米で多くもちいられてる長期栄養管理法で、患者さんの苦痛や介護者の負担が少ないというメリットがあります。

鼻に通した管から栄養を注入するよりも(胃ろうのほうが)苦痛が少ないと説明は受けた。が、実際に造成手術の際、恒例のために全身麻酔もできず、胃カメラを30分程度口に入れっぱなしになるらしい。まあ、今現在鼻から胃に通しっぱなしにしてあるチューブのことを考えれば、確かにずいぶん楽になるのかもしれない。