地元の年中行事

地元の各地に転々とまつられている仏像を訪ねて回る八十八個所巡りの日。「弘法様」と呼ばれている。地元にある一軒の寺の住職さんが、ウオーキングを趣味とするおばちゃんたちや、結構深刻なお悩みを抱えつつ必死の形相で(たまに満身創痍(そうい)で)参加なさるおばちゃんたちを率いて2日間歩き回る。全長何キロくらいになるのだろうか。
この弘法様のお参りにあわせて、約40ある集落ではそれぞれ「弘法様のお接待」をすることになっており、母はそのお接待の集いに出かけた。お茶やお菓子でお接待だ。この慣わしがいつからどのように始まったのかは全く知らんが、四国の霊場巡りの超短縮バージョンであることは疑いの余地はないだろう。過去にちょっとだけついて歩いたけれど、概しておばちゃんたちは元気が良くご機嫌で霊験あらたかな楽しいハイキングなのだ。