伯父の法事

先月末に亡くなった伯父の、四十九日を前にした法事が執り行われた。これには伯父の妹である我が母と、その夫である(高次脳に機能障害を持ち、かつ失語症を患っている)わが父、それにおいにあたる私の3人が招かれた。母の実家は至極近くて、わが家もご当家も同じ寺の檀家である。
恐らく数年以内には我が祖母の葬儀一切から法要をお願いすることになることはほぼ確定的であるので、さまざまな約束事について耳や目を総動員して情報収集に努めているところである。
例によって、父は勝手に誰彼となく捕まえては言葉が喋れないことをさんざんアピールしながら手酌で飲み始めていた。わが家ではともかく、よそ様で粗相をするほどもうろくしてはいないので大目に見てやろうじゃないかというのが暗黙の了解。私はというと「今やめているので飲みません」の一点張り。気の毒そうに眺められるが説明するのも面倒くさい。正直なところ「二日酔いの苦痛に耐えられないから」というのは、勧められた酒を断る上でふさわしい理由になっているのだかどうだか。とっても身勝手な理由で申し訳ない、皆さん。