I'm sorry,mama.

読了。

I'm sorry,mama.

I'm sorry,mama.

文章でしか書かれていない主人公の造作を想像し、「なぜこんな人が生まれたのか」「彼女はこれからどうなっていくのか」が気になって仕方がなくなる。理不尽で身勝手な振る舞いを繰り返す主人公に、冒頭から愛想が尽きてしまうのだが、それでも物語の進展に従って私の脳みそは、なんとか彼女を理解しようとし始める。いつしか、彼女の物語がどのようなカタチで破綻するのかそれとも女神となるのか、大団円を見届けずにはおれなくなってしまい、一気に読み終えた。桐野作品の想像力に脱帽。