通夜

もっとも頼りになる人物を失った我が家。あらゆる面において段取りよく気働きも効く頼もしい存在であったのだ。調子ばかりいいの父、段取りが苦手な母、その血を一心に受けた私の働きは推して知るべしだが、そんな我が家族のことが心配でならなかったのだろう祖母は、自らの命を削りながら我らに「抜かりなく葬式準備しておけよ!」と言いたかったのだろう。3度の危篤で約1週間永らえてくれた。
そんな祖母の通夜は今夜。失語症高次脳機能障害煩いの父に代わって適当な代表者挨拶にカエサセテイタダキマス。