今の感じ

祖母の葬儀を終えた。
失語症で高次脳に機能障害を抱えている父に代わり、喪主代理としてなにやらかにやら折衝ごとを務めたが、概ねつつがなく執り行うことができた。と書いておこう。
一般的には葬儀、火葬を終え、初七日を兼ねての精進落としをするのが通例らしいが、ご住職の都合で葬儀、初七日の読経など必要な儀式は一連のものとして火葬前に済ませ、ご住職を見送ったあとに儀式抜きの精進落としを行った。
葬儀の取り仕切りはともかく、精進落としについては当家として地元集落のみなさんを接待せねばならぬ立場なのだが、常識の無さが露呈してしまう格好になった。定例行事ではないし余り何度も何度も経験することではないし、経験したくはないが、方々の葬儀などに参列する機会もあるのだ。ある程度の常識的な振る舞いは把握しておくべき年齢になってもいる。大いに反省。このほかにも不行き届きがあったり抜かりがあったり失礼で不謹慎な言動があったのではないか。あまりにも軽はずみな物言いが過ぎたのではないか。一体何をしゃべったのかは憶えていないのでおめでたいものである。気持ちや感情を素直に表現できずについ下らぬ喩えをしたりへりくだりすぎてかえって不適切なセリフだったりしたのではないだろうか。反省。
ともあれ、すべての儀式を終え、今日の所はようやく一段落。精進落としの途中父とその弟が口論になったり、母と私の間に険悪な空気が流れたり、色んな意味でダイナミックな数日間であった。
そして今、ダイアリーを書きながら少々ぐったりしている。人はこの感じのことを「疲労」と呼ぶのだろう。