ローテク

昨日に引き続き酒米の刈り取り。我が家のコンバインはよその田んぼを刈ることになっている。昨日からの予定に従って残した1枚0.5アールを刈り取りした。
たかだか0.5アール、コンバインならちょっと立ち話をしている間に終えてしまう面積なんだがそうは問屋が卸してくれない理由があった。この田んぼ、(引っ越してしまった)お隣さんから(仕方なく)預かって作ってところ。去年までは転作していて自己保全管理にしていた田んぼなのだ。
不整形であること、片側には身長ほどの高さがある石垣が迫っていて仮にコンバインで作業したとすると70パーセントの確率でどこかをぶつけて破損してしまいそうな形状。極めつけは水管理。ほかの田んぼと同様に乾かしてたつもりなのにいつまでたっても水が流れ込んでしまっている。どこかで漏水しているのだ。稲刈りがすまないと手当できない個所らしく、結局この田んぼの取水口付近にはずっと水が流れ込み続けてしまっていた。
そんな悪条件の田でまだ一部乾ききってはいないが、コンバインを入れたくはないのでバインダーと人力で稲刈り決行とあいなった。バインダーを使うのなんて多分約30年ぶり。ぬかるんでる個所にはまり込んでしまわぬように注意をしつつ、それでもバインダーでの刈り取り作業自体は順調。手刈り部分を最小に留め2時間半程度で刈り終えた。一時結束用ひもの通し方がわからずそれには手こずったが懐かしい作業だし織り込み済みのトラブル。
脱穀作業は夕方、コンバインで一気にやってしまったので本当にこれで収穫作業は終了。乾燥調整はお隣の認定農家さんにお任せしてあるので、我が家が手を下す秋の収穫作業はほぼ終了とあいなった。一安心。