働くオジサン

稲刈り作業をしてる最中、高次脳に機能障害を持ちわがまま放題の父がやってきて手伝うでもなく去っていった。ああ全く一緒に作業するつもりはないんだな、邪魔にならずに助かった。なんて思っていたら今度はハゼかけをするための竹竿を担いであらわれた。そもそも戦力外の父、どうせ説明したって逆ギレするだけなので何一つ説明もしなかったのだが、恐らく必死で「ワシにできることはなんじゃろか」と考えた結果の行動なんだろう。父よ、必死で考えたんだろうけれどせっかくだが徒労だよ。たまに必死で考えて「ワシって結構できるんじゃ」アピールするんだけどたいていがちぐはぐ。必死さがわかるだけに切ない。ありがた迷惑を具体化したらわが父になったって感じ。ああ切ない。
気持ちには報いてあげたいと思い、声をかけたらまたしてもかんしゃくを起こしちゃう。ああ取り付く島はない。