老舗書店の営業マンに

我が職場には、2週に一度くらい、地元の老舗書店営業マンが現れ、私好みの本を探りながら20冊程度を持ってやってくる。たまに私の琴線をふるわす書物を持ってきてくださるが、なかなか当たらない。
そりゃそうだ。先にその老舗書店店頭を冷やかし、ごっそり買い込み、新聞雑誌の書評を読んではAmazonで次々に注文しまくりなのだ。そう易々と当たってもらっても困る。お小遣いがなくなっちゃうじゃないか!
それでも、最近なかなか良さ気な選書をしてくださるので、ついつい親心で買っちゃうのだ。北島康介本とか。
この営業マンの方から購入した中では『武士の家計簿〜「加賀藩御算用者」の幕末維新』武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)ってのが良かった。データで読むと説得力が違う。
Amazonから「街場の現代思想街場の現代思想が届く。あっさり読了。
著者である内田センセイもおっしゃっているとおり、すでにweb上で拝読済みのものもあるが、やはり手元に書籍の体裁で置いておくのは気分がいい。我が家の書架(などと呼べるものは我が家になく、ここ数年以内に購入した書物は全てAmazonの箱)に収まっているだけで安心する。探すのは大変だけど。
「笑うカイチュウ」でお名前だけは夙に存じ上げていたのだが、勝手に「内容はきっとああだ、こうだ」と想像するにとどまっていた藤田紘一郎氏の「原始人健康学」原始人健康学―家畜化した日本人への提言 (新潮選書)を読んでいる。
学生時代は農学関係をちょこっとだけ囓っているので、ウイルスや寄生虫や生体メカニズムの初歩の初歩(の初歩)は学んだ(というよりは、そういう授業に出席したことがある。あるんじゃなかな。)はずだが、なかなかその知識の断片を紡ぎあわせて蕩々と蘊蓄を垂れ流すほどに熟成された知識とはなっていなかった。
というより、常識的・経験的(にわかりそう)なことを科学で裏打ちしてもらうって感じ。
読んでる間に「蟻の革命」(前掲)が届いてたのに気付いた。
あれれ、前二作と翻訳者が違う。まあよしとしようか。